アイドル不調1 DRS-DrifterRoadster-
Last Modified: 05/20/2003 13:59:09
アイドル不調
アイドリングが不調です。えー、タイトルは1になってますが2が発生しないことを祈りつつ・・・。
暖機後に900rpmぐらいで安定するときもあれば1500rpmぐらいで安定することもあったりします。900〜1500rpmでハンチングすることもあります。
フリーダムのセッティングを見ると暖機後のISCVのカウント値が140ぐらいに上がってます。125ぐらいがちょうどいいのですが・・・?
ISCVのカウント値は学習機能が働きますので、正しく動作していれば正しく学習するはずです。
ISCVのカウント値を変化させれば比例して回転数が変化しますので、ISCVには異常が無いとしましょう。
噴射マップは学習機能を切っているので、正常動作のときと変わりありません。
はてさて?
モニター
フリーダムの状態をモニターして原因を探ることにします。
エンジンのハンチングに同期して数値が変化する項目は・・・。
回転数・・・当たり前っすね。もう一点、点火時期が変化してます。
アイドル時の点火時期は10度に設定してますが、回転が上がるときに23度ぐらいまで進んでます。アイドル接点が閉じていれば点火時期は10度固定になるはずなので、この辺が怪しいですね。
アイドル接点の状態を見るには・・・ワンダースワンでモニターしているのでアイドル接点が見られません。
ログファイルにはアイドル接点の状態が記録されますので、実はちゃんとモニターできるんです。
ログは1レコード(件)24フィールド(項目)の構成で、24個目のデータは複数の状態を示します。ログは27個の状態を表示可能ですから、1つのレコードで4つの状態を記録しているフィールドがあります。それが、24個目のフィールドです。数項目の状態を2進数にして2バイトデータで出力してます。2バイトですから8ビット×2で16のON・OFF状態を出力できます。調べた範囲ではO2センサ出力(1ビット目)・燃料カット(3ビット目)・出力増量補正(5ビット目)・アイドル接点(9ビット目)の状態を出力してます。
ちょっとエクセルに詳しい方なら、外部データの取り込みでログファイルを読み込んで見ると分かります。10進数を2進数に変換する関数もエクセルにあるのですが、数値が大きいため変換できません。これに付いては、セッティングと合わせてフリーダムネタを考えたので、追々。
まぁそれはともかく、O2センサ出力・燃料カット・出力増量補正・アイドル接点のうち正常なアイドリング時に変化しそうな項目はO2センサ出力ですね。でも、NA6のO2センサは超エコノミーセンサーなので、アイドリング時はリーン以外示さないと思います。で、この複合データの数値と点火時期が一緒にウロウロとしてますので、アイドル接点が出てないようですね。スロットル開度がアクセル放してても3%とかを示してますので、この時点でおかしいんですけどね。
調整
ではボンネット開けてスロポジの調整です。
スロットルの開度方向と同方向にスロポジセンサーを回します。以上
反対にまわすと、更にセンサーの基準開度が大きくなります。
なおった?
ワンダースワンでモニターしてみると、アクセル開度が1%未満になってます。アイドリングも落ち着きました。ということでとりあえずこれで直ったんでしょう。
問題はスロポジセンサーがズレル原因です。外からの調整範囲一杯まで回してますので、緩んで動いたんで無ければ、これ以上の調整は出来ません。気色悪いのでスッキリ新品に替えるか・・・。
説明
スロットルポジションセンサーは、スロットルバルブ軸と同軸上に付いてます。この軸上に可変抵抗と接点を設けることでアクセルの開度と全閉を電気信号で出力します。
理由は分かりませんが、アイドリング時は一般的に点火時期を10度ぐらいで固定します。非アイドル状態になるとマップの点火時期で点火します。20度ぐらい?
点火時期の変化でエンジンの発生出力が変化するため、回転数が変化します。アイドル接点でアイドルと非アイドルの判別を行っているので、この接点の動作がアクセル操作と異なると、今回のようなアイドリングのハンチングやISCVが正しく学習されないという状態が生じます・・・かな?