バッテリの交換です。
ロードスターの場合、バッテリはトランクの中に設置されています。バッテリは結構重たいので、重量バランスを良くするためにトランクに積んだらしいです。
バッテリには電解液として希硫酸(H2SO4)が使われています。放電すると希硫酸が水に変わり、充電すると水が希硫酸に変わるらしいです。多分、充電時には水が電気分解されたりもして水素や酸素が発生すると思います。また硫酸使ってるからこれのガスなんかも出たりして、バッテリ周辺は錆びやすかったりするんだと思います。
で、トランクという密閉性の高い空間に設置するために、ロードスターのバッテリはガス抜きがついた専用品のシールドバッテリを使っています。こいつが高いんです。カタログ価格で3万円近くします。普通のバッテリ使っても短期的には支障無いと思いますが、長期となると???です。
価格の高いロードスターのバッテリですが、寿命は長いです。バッテリの性能で無く、設置場所がトランクの中というエンジンルームなどに比べると、良い条件の場所に設置するからだと思いますが、上手く使えば十年ぐらい保つようです。
冬場になるとバッテリが弱くなると一般にいわれます。気温が下がるためバッテリ内で生じる化学反応が緩慢になるためでしょう。けど、実際には温度条件の厳しい夏場に、エアコンなどの電気負荷が増えてバッテリの能力が低下して、冬場に顕在化するのでは・・・というのが私の考えです。
弱ったバッテリを使いつづけるとどうなるのか?
動いてるうちは問題無い・・・と、思っていたのですが、規定電圧を保つために常に充電するためオルタネータやレギュレータの負荷が増えて寿命が短くなったり、バッテリが発熱したりするんではなかろうかと疑問を感じました。
他にも電源の安定性が下がるため、
- 発電量の少ないアイドリング時の安定性が低下する。
- 電源電圧が下がるためインジェクタの無効噴射時間が増加して、ガソリンが足らなくなる。
- 燃料ポンプの電圧が下がって、燃圧が下がりガソリンが足らなくなる。
- パワーウィンドウがまったりと動く。
という弊害が出るのではないでしょうか?
これが、ロードスターのバッテリです。
ロードスターのバッテリは、トランク運転席側のカーペット下にあります。
まず最初にプラス側のターミナルを外します。普通は、マイナス側から外すのですがロードスターの場合奥深いところにマイナス側があるため、無理な作業状態でプラス側に工具が接触するリスクより、丁寧にプラス側を外す方が良いと思います。
ということで、ボディに工具が触れないように気を付けてプラス側の端子を外します。心配な場合は工具に絶縁テープでも巻いときましょう。
次に固定用の金具を外します。くれぐれもバッテリのプラス端子に工具が触れないように。心配な場合はプラス端子に絶縁テープでも巻いときましょう。
続いて手前と奥にあるガス抜きホースを外します。
これでバッテリが引っ張り出せますので、引っ張り出してマイナス側の端子を外します。くれぐれもバッテリのプラス端子に工具が触れないように。心配な場合はプラス端子に絶縁テープでも巻いときましょう。
取りつけは、逆の手順ですね。
鬱陶しいぐらいに、ショートしないようにと書いてます。私はショートさせたこと無いですが、始動時に100A程度の電流を流せることを考えると派手な火花が散ることが予想されます。